読書の方法・社会学文献を読むにあたり…

<まえがき>

「中国ファクターの政治社会学白水社、を読むにあたって(「東大読書」東洋経済、を参考…)

 

Contents

<1>まず読書前の準備!

①、仮説作り

②、装丁読み

<2>読書の本番

①、段落要約

②、質問読み

③、追及読み

 

本文

 

<まず読書前の準備>

①、仮説作り(方法解説)

>マクロの視点…全体としての読解のヒント(取り敢えず、完璧なヒントでなくてもいい)

②、想定読み

>ミクロの視点…部分的な読解のヒント

 

①、仮説作り(方法解説)

>以下abcをノート❶にまとめる。

a、その本を手に取った時の、目標

b、目次を見ながら、目標実現の道筋を書く。

c、読み手の現状

>このノート❶を、あらゆる機会に何度も何度も読み返す。

 

②、想定読み…方法解説

>以下のabcをノート❶にまとめる。

a、タイトルからの情報を汲み取る。

b、帯・目次からの情報を汲み取る。

c、著者のプロフィールからの情報を汲み取る。

>このノート❶を、以下イ・ロの際に何度も何度も読み返す。

イ、読書の中断時

ロ、理解困難な情報が出てきた時。

 

<読書の本番>

①、段落要約

②、質問読み…著者の考えに沿った問いを立てる。

③、追及読み…自分で問いを立てる。

 

①、段落要約…

[方法解説]

・読んだ内容を要約する。

>目標としては、段落ごとに長くても一文程度。

 

[効用]

❶、段落要約によって、読者自身の理解の「濃淡」があからさまに可視化できる。

>理由…段落要約によって、内容理解の不十分な所・納得できない箇所があからさまになるから。

❷、段落要約は、読書のやり方を通読モードから精読モードへと切り替える。そして通読・精読がどういうもので、その長所・短所が何なのかが、認知できる。

語句)精読:文法や単語等、細かい所まで丁寧に理解しながら読み進める事。

>理由…書物・論文を通読できるのは、読書の際に読み飛ばしてあるから。

>まとめ…通読が悪いのでは無く、理解がより進むための一方法として段落要約がある。

❸、段落要約は、難解な本の岩盤崩しでもある。

❹、段落要約は、理解度のセルフモニタリングでもある。

 

[提案]

・成果物(要約文)は、長期に保存して読み返すと良い。

>その効能…読み手として、自分の理解度・成長度を確認できる。

 

②、質問読み

[方法]

・本の読者で無く記者になる。

❶、質問を投げかける。

❷、「えっそれ本当?」とつっこみを入れる。

>❶❷…このようにしてメモを取る。

>コツ…ア、著者の冒頭の問い・イ、複数の回答がありそうな問い・ウ、議論が分かれそうな問い…を中心に探す。

[回答作成について]

>質問の8割は本の中で解決できる。

>あとはスマホでチェック。

[重要ポイント]

>質問事項が多すぎず少なすぎず。そして文章の流れに沿って、ノートにまとめていく。とにかくこれは慣れ❗️

 

③、追及読み

[方法解説]

❶、一回読んだ本や章を選ぶ。

❷、その本を「本当にそれが正しいのか?」と疑問を抱きつつ読んでいく。

❸、読み終えた際、解消しなかった疑問はノートに写し、調べてみる。

まとめ…要するに、自分で勝手に考えて自分なりにテーマに対して向き合う。

[効能]

考える力・意見を深める力が鍛えられる。

 

                 了