日本社会ってどんな形???。ーー読書ノート…

 

PREFACE(吉田's  memo)

今の日本社会ってどんなかんじ???。私は図書館から大量に本を借りてきて、学習帳に、気づき!と

疑問点?、を書き出してみました。新自由主義勢力と共産主義「的」勢力(いわゆる共生社会を志向するような…)。その二極構造の緊張感・パワーオブバランス(勢力均衡)の中で、人々がストイックに・質素倹約に勤めて生活していけば、みんなが幸せになるのでは…。そんな事をボンヤリと考えてみました。しかし社会構造は非常に複雑で難解です。私の様な学問スクールに籍を置いていない門外漢が、楽しい楽しいだけで日本社会を論じてみても、恐らく一笑に付されるだけでしょう。卓上の大量の本と「焦り・失意」の日曜日のお昼。

p.s.  音読・暗唱用教材にどうぞ❣️。

 

CONTENTS

「私たちはどんな世界を生きているか」

                                        /西谷修  p.28-38

A、「分断した社会について」

1、<戦後日本…世界の中の日本を考える…>

2、<喫緊の課題、日本の「戦後レジーム」からの脱却>

3 <「戦後日本」の経済活動と、それを取り巻くグローバルな経済活動>

>①経済活動の主人公!国家から企業への移行

>②企業と働く人々の関係変化(80年代の所謂(いわゆる)新自由主義転換)

>③経済活動の様式(スタイル)の転換

4、<「新自由主義」思想の芽生えとグローバル経済>

5、<極端に分離する階層>

6、<身分制と不平等>

 

ここから整理帳…

A、[分断した社会について]

1、<戦後日本…世界の中の日本を考える…>

>明治以来(日本が開国和親を行い、「世界」の内に入って以来、日本の社会情勢については世界のコンテクストの中で考えるのが鉄則。)

2、<喫緊の課題、日本の「戦後レジーム」からの脱却>

戦後レジーム

=戦後政治体制、又は戦後憲法体制  

>その「憲法」とは、1945年憲法=GHQの押しつけ憲法>みっともない憲法

・「戦後レジーム問題」を集約する課題

憲法改定

・課題の中の課題❣️

憲法九条「戦力不保持」条項

改憲論者の言い掛かり???、①

>「だから国民は堕落し、私利私欲に浸って国家に尽くすことを忘れてしまった。」

改憲論者の言い掛かり???、②改憲妥当性への根拠

>「国際状況の変化」「国際貢献」「大災害に備える」等… 

・戦後の体制側(=政府側)の主張

>「富国○強兵✖️」に重きを置きましょうね。

具体ー「みんなしっかりナショナルな意識を持って頑張ろう❣️」

具体ー「国を豊かに、国民も豊かにしよう。そのために皆が一丸となって頑張ろう❣️。

>これが「戦後レジーム」主張の実態。

>しかし、この体制側の主張が「経済成長の達成」と「グローバル化」で新たな局面に立つ。

>!!!そして、復古的に見えるレジームチェンジの要求(=富国○/強兵○❣️)へ…。

 

3、<「戦後日本」の経済活動と、それを取り巻くグローバルな経済活動>

>①経済活動の主人公!国家から企業への変化

>>❶「経済システム」は19世紀以来、ずっと「国民経済の枠」でやってきた。

>>❷また、「世界の政治・社会・文化等…という世界情勢は、19世紀以来ずっと「国単位」でやってきた。

>❶❷の「世界状況」が半世紀間の冷戦期を経て、グローバル化した時、それは変貌し、

a、「国家の政治的枠組み」より、

b、「経済アクター」、(つまり企業とか企業連合、投資家等…)の方が、

>、国家を牛耳って市場を整備させる、というふうに、「力関係の転換」が起こった。

 

>②80年代のいわゆる新自由主義転換(企業と働く人々の「力関係変化」)

・80年代を境にして、「企業と働く人々」の関係は全く変わった。

新自由主義(=ネオ・リベラリズム

:国家による福祉・公共サービスの縮小(小さな政府・民営化)と、大幅な規制緩和市場原理主義の重視を特徴とする経済思想。

・80年代の新自由主義転換について(時代軸対比)

❶国民経済の時代

>「生産」によって経済が回っていた。(生産活動の企業経営。)

❷80年代の新自由主義転換以降…

>「経営重視!」によって経済がまわる。(福祉・公共サービス的なものの企業経営。)

・ここで言う「経営」とは

>生産単位を経営したり、売り買いしたり、流通インフラを独占したり…

 

>③経済活動の様式(スタイル)の転換

・70年代以降の「消費社会化」「情報化」の大きな波

>そのために企業の経済規模は異次元的な広がりをみせる。

・ここから、「たとえ話」…

>企業も人もデカくなると機動力がなくなる。

>お相撲さんの生活(企業の営利活動)、のためには、

>お相撲さんの日常生活のマネジメント(企業の生産・流通コストの質素倹約)、が必要。

そして、

>その企業の生産・流通コストを徹底的に下げるために、

>❶原料も人件費も安いところに生産拠点をどんどん移す。

>❷労働コストを出来るだけ切り詰めるため、労働者への負担を重くする。(賃金カット・労働時間の延長等…)

 

4、<経済思想「新自由主義」とグローバル経済>

社会主義計画経済の登場

>社会正義を実現する切り札❣️。

>西欧資本主義圏、強固に反対。

「個人の自由の実現だけが正義」/フリードリヒ・ハイエク

>「すべてを市場のメカニズムに委ねよ、そうすれば市場が全てを解決する。」

市場原理主義

・原理

:多くの事がそれによって説明可能な根本的な法則・理論。

原理主義

:(聖書に)書かれている事全てが文字通りに真実であるとする過激・狂信的な考え方。

新自由主義、具体的政策

>国家の負担だった「公的・社会的」領域の民営化

アメリカ「レーガノミクス

・イギリス「サッチャリズム

・日本「中曽根行革」           等等…

 

<極端に分離する階層…そのメカニズム…>

・企業は安い労働力を求める。

>そして、国外の低賃金と競争をさせられて、賃金は高くなる。

>すると、

❶、企業は広いグローバルな市場で利益を上げるが、

❷、競争のために人件費はどんどん抑えられる。

>つまり、

・企業と「働く人」の利害は全く相反していく。

>そのため、

❶、「1%の富裕層」が「残りの99%の人」を合わせたほどの富を集積する。

❷、現代の経済の仕組み自体が、社会の階層分離を引き起こす大・大・大要因❣️。

・格差の事実と社会影響

❶、アメリカで「オキュパイ運動(occupy)」運動が起こる。

❷、トランプ現象と世界の右傾化

 

6、<身分制と不平等>

❶日本では、身分社会の解体が徹底していない。

>だから、(抽象)民衆の意識…、

・明治以降も「忠君愛国」的な意識が残る

>だから、(具体)民衆の感情…、

・偉い人は偉い人で、その方が面倒がなくていい。

・おこぼれを頂戴していた方がありがたい。

>だから逆に、

・抗議したり、権利を主張したりする人達を目障りに思って、民衆が嫌う様になる。

❷平等とは、

>あくまでも人格として平等なのであって、一人ひとりの性格・才能等…は違う。

・要するに、

>お互いがお互いを尊重し合って生きるということ。

・参考…

>「天は天の上に人を…」/福沢諭吉

・尊厳とは???

・辞書義

>絶対不可侵の権威と、代替不可の存在理由

・著者(西谷)によれば…

>お互いの「同等の人間性」を尊重し、また様々な相違点の価値も認め合うことで実現する。

 

                 了〜